照明と住まい:役割
照明の役割とは何でしょうか。
もちろんものを照らす、ということが第一です。
私たちが普段見ているものは光があってこその姿を現すため、照明の役割はその他の家具や調度品とは一線を画しているものです。
また、照明がもたらす明かりには人々に安心感を与える、という役割もあります。
闇の中で生きていた時代に人々はいつ自分の命を脅かす存在が現れるか、闇をじっと見つめていたに違いありません。
「見えない」
ということは無条件に恐怖へと繋がります。
都心を中心として煌々と照明が生み出す光に包まれだした現代において、そういった照明の機能は当たり前になってしまい、軽視されがちです。
さらにインテリアとして、住まいを住む人に合わせた居住空間に演出するための役割も兼ねそろえています。
強い印象が欲しいときは直接的な照明や、かさの部分を原色にすることでメリハリのある空間を得ることができます。
対照的に寝室などに優しいイメージを求める時には、やわらかい色合いと、間接照明を用いることで解決できるでしょう。
住まいにとって重要な照明。
購入を検討するときには設置を予定しているスペースをよく理解し、求める空間を創り出すことができるかどうかを念頭に置き、慎重に選ぶようにしましょう。